デンタルニュース

(平成25年11月号)

『居宅・施設・病院での歯科検診』のご案内

要介護高齢者の多くは、何らかの歯科疾患を持っています。例えば、むし歯、歯周病、欠損、舌苔、口腔乾燥、摂食嚥下障害・・・。このような場合、肺炎などの感染症や低栄養のリスクが高くなるため、口腔ケアが必須となります。しかしご家族などの介護者が日常的な歯みがきを行っても、その効果は上がりにくいことが分かっています。 多数の研究調査に基づき厚生労働省は、要介護高齢者には専門的口腔ケアと日常的口腔ケアを組み合わせる方法を介護保険で制度化し、推進しています。この口腔管理の方法によって、肺炎や低栄養を予防でき、ADL維持・向上と医療費削減効果の両方が期待できるからです。

要介護高齢者のお口の維持・管理方法

専門的口腔ケアとは、歯科医療従事者が行うものをいい、まず歯科医師が悪い箇所の治療を行って、口から食事をとれるようにすることから始まります。同時に、患者さんの口腔状態にあわせて、口腔の管理指導計画を作成し、歯科衛生士は医療器機や薬品を使って、口腔内細菌の減少やリハビリ等で口腔機能向上を目的とした口腔ケアを行います。また介護者へ日常的口腔ケアを実施する上での具体的なアドバイスを行います。これが専門的口腔ケアです。介護者による日常的口腔ケアは、専門的口腔ケアの効果を一層向上・定着させるもので、とても重要です。そして歯科医師は、管理指導計画を修正しながら、口腔ケアを継続していきます。
歯科訪問診療は介護施設で比較的多く行われていますが、在宅、病院では歯科疾患が深刻な場合でも、訪問診療や専門的口腔ケアは、ほとんど行われていません。在宅で歯科訪問診療を受けている要介護者の割合は、4%にも満たないのが実情です。
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